こんにちは、スタイリストのアイです。
「シンプルなコーデだと地味に思われないか心配……」
というようにシンプル=地味で考えている方は少なくありません。
みなさんは地味とシンプルの違いをご存知ですか?
一見どちらも無難なコーデで似ているように思えますが、全くの別物なんです。
「地味」と「シンプル」なコーデの違いは
コーデに「こだわりがあるかないか」にあります。
この記事を参考にするとシンプルなコーデを作れるようになります。
ぜひ、参考にしてコーデを作ってみてください!
目次
■ なぜ地味なコーデになってしまうのか
■ シンプルなコーデを作るポイントは「強弱」
■ おすすめ!シンプルなコーデ4選
■ まとめ:シンプルなコーデには「強弱」がある
冒頭でお伝えしたように
地味なコーデには「こだわり」がないんです。
「無地のブルーシャツにネイビーのチノパンツで色にまとまりが出るように選んだから、こだわりがあるコーデだと思ってたんだけど……」
という方もいるかもしれませんが、それだと相手にはこだわっているようには見えないので、結局のところ「地味」に見られてしまいます。
コーデにおける「こだわり」というのは、アイテムを組み合わせて「強弱」を作る必要があるんです。ワンポイントで色を取り入れたり、シルエットでメリハリを加えたりして強弱を作ることで、あえてこのアイテムやこのシルエットを取り入れたことを相手に分かりやすく伝えることができます。
(左)画像引用:MUJI
(右)画像引用:Pinterest
例えば、左の画像では、ブルーシャツとネイビーのチノパンツを組み合わせていますが、色味や素材が似通っていて、シルエットも一般的で「落ち着いた印象」を与えます。しかし、これだけでは一体どこにこだわりがあるのか伝わってこないですよね。その結果として、地味に見られてしまいます。
こういった場合、右の画像のようにゆったりとしたシルエットを取り入れることで、コーデに「強弱」を作ることができます。トップスをゆったりとしたサイズにして、ボトムスはテーパードがかったゆったりとしたサイズにすることで、足首に向かって細くなるYラインのシルエットを作り、メリハリを持たせています。
そうすることで、コーデが横に膨らみが出てずっしりとした重厚感を感じるようになっているのが分かりますか?これによってシルエットに目が行くようになりましたよね。
このように、目が行く「強弱」を作ることがシンプルなコーデでは、大事になってきます。
スタイリストという立場でいうのもあれなんですが、自分のコーデを考えているときに、あれでもないこれでもないとアイテムを変えていくうちに、「なんか地味じゃない?(強弱どこいった?)」というコーデが出来上がってしまうことはあります。
そういうときは一旦仕切り直して、持っている知識を振り返ってコーデを作り直すのですが、こういったときにシンプルなコーデを作るポイントを分かっていないと、いくらコーデを作り直しても、進んで「地味」に足を突っ込んでしまうことになります。
スタイリストとして、洋服選びが苦手な方がそうなるのを見過ごすわけにはいかない!……ということで、シンプルなコーデを作るポイントをまとめました。
シンプルなコーデを作る上でのポイントは、先述した通り「強弱」をつくることです。
ここからは、「カラー」「素材」「サイズ」「デザイン」の4つの「強弱」の作り方をご紹介していきます。
「強弱」の作り方が、たくさんあるから迷う!という方もいると思います。
簡単に「強弱」をプラスしたい方には、いまの「トレンドのデザイン」をほんのりと漂わせて強弱を作るのがおすすめです。トレンドはある程度、サイズ感や色の流行りの共通認識があるので、「このコーデは、あえてですよ!」という感じがより伝わりやすいです。
シンプルなコーデにカラーで「強弱」を作る場合は、上下で色のコントラストに注意してみてください。
トップスを明るい色にして、ボトムスは暗い色にすると、明るい色に注目するポイントを作ることができるので、あえてシンプルなコーデを着ているということを演出できます。
上下の色を逆にしてボトムスを明るい色に、トップスを暗い色にするコーデもおすすめです。
トップスに重ね着や羽織りで複数アイテムを使う場合は、明るさを揃えるように注意しましょう。
トップスに明るい色と暗い色が両方あると上下のメリハリが失われてしまうので、視線が散ってしまい、どこがポイントか分からない地味な印象に見えてしまいます。
とはいえ、あえて上下暗い色や、同系色で着たいときもあると思います。そういった場合は地味にならないように、下記の素材やサイズで「強弱」を作ってみて下さい。
素材で「強弱」を作るのもおすすめです。
オックスフォードシャツにチノパンツの組み合わせは、綿素材のアイテム同士なのでメリハリが無く地味に見えてしまいます。シャツをリネン素材のものを選んだり、ツヤのあるものにすると素材感が際立つので、シンプルなコーデにポイントを作ることができます。
しかし、シャツやカットソーは通常綿素材が多いため、素材での差をつけることが難しい場合もあります。その際には、カーディガンやニットを重ね着することを考えてみてください。素材感や風合いが異なるアイテムを組み合わせることができ、手軽にスタイリングに変化を加えることができます。
上記でもあったように、シルエットも「強弱」を作るために重要です。
トップスをゆったりしたサイズ感にしたYラインにすると上下のメリハリが生まれます。
反対にトップスはジャストサイズで、ボトムスをゆったりサイズにしても、リラックス感が強調されたAラインになり、メリハリのあるスタイリングになります。
特に、ワイドパンツやカーゴパンツなどのゆったりとしたボトムスを組み合わせると、簡単にAラインのシルエットを作ることができます。
上下どちらかにボリュームを加え、シルエットで「強弱」を作ることを意識してみましょう。そうすることで、あえて大きめを選んでいる、というこだわりを感じるコーディネートを作ることができます。
デザイン面では、ラフさを感じるアイテムを選ぶことで、トレンドを取り入れることができます。例えば、バンドカラーシャツは襟がないので首元がすっきりと見え、襟付きのシャツよりもリラックスした印象を与えます。また、パンツの丈が長すぎて足元に生地がたまると野暮ったく地味な印象になりがちです。そのため、アンクル丈のパンツを選ぶと、足首が少し見えることで軽やかさが出て、コーディネート全体がすっきりと見えます。
ポイントは柄や装飾が目立つアイテムは避け、シンプルなデザインを意識しましょう。ラフさや軽快さを感じるシンプルなアイテムを選ぶことで、洗練されたトレンド感を演出できます。
シンプルなコーデをカジュアルときれいめで2コーデずつ紹介します。
無地で装飾のないシンプルなシャツに、ゆとりのあるサイズ感のカーゴパンツを合わせた、カジュアルなコーデです。トップスにピンクの明るい色を合わせて、ボトムスは落ち着いた黒のパンツにすることで、コントラストがはっきりした、メリハリのあるコーデになっています。シャツにカーゴパンツのありがちな組み合わせも、カラーを取り入れてアクセントを作ることで、ぐっとオシャレな印象になります。
ゆとりのあるサイズ感で過ごしやすく、ピンク色で優しい印象になるので、恋人とのピクニックデートにおすすめです!
画像引用:MONO-MART by zozo
カットソーにワイドパンツを合わせた、リラックスしたカジュアルなコーデです。
「落ち感」のある生地は柔らかくストンと下に落ちる重みがあるので、ゆったりしているものの肩周りにフィットして、コンパクトな見た目になります。そのため、ボリュームのあるワイドパンツを合わせると、Aラインのシルエットになります。下半身に向かって大きくなるシルエットにすることで、コーデ全体に安定感が生まれ、男性らしい印象になります。
リラックス感のあるシルエットで動きやすいので、テーマパークなどのカジュアルなシーンにもおすすめのコーデです!
画像引用:Lui's by zozo
柔らかいサテン生地で自然なたるみを出した、ドレープ感のある優雅で上品な印象のシャツにスラックスを合わせた、きれいめなコーデです。
サテン生地はさらっとした肌触りが特徴で、光沢があるので、きれいで華やかな印象を与えてくれます。デザインはシンプルながらも、サテン素材のツヤが見た目に存在感を出しているので、ワンランク上の上品な着こなしになること間違いなしです!
シャツとスラックスの組み合わせで、きれいめな印象になるので、美術館デートなどにおすすめのコーデです。
ノーカラーのジャケットにテーパードシルエットのアンクル丈パンツを合わせた、堅苦しさのないラフなデザインのセットアップコーデです。アンクル丈のデザインのパンツを合わせると、足首が少し見えるので軽やかさが出て、コーデ全体がすっきりと見えます。また、インナーをカットソーにしてドレスダウンさせることで、程よくカジュアルで親しみやすい雰囲気になっています。
落ち着いた色味でコーデ全体がまとまっているので、レストランなどのきちんとしたシーンにおすすめです!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
シンプルなコーデでは、目が行く「強弱」を作ることが大事になってくることをお伝えしました。強弱を作る方法はさまざまにありますが、今回はできるだけ簡単にできる方法でまとめました。
よかったら、ご自身のコーデで試してみてくださいね。
コーデを一人で考えたり、作るのが難しいと感じる方は、私たちスタイリストがご要望や悩みに合わせて似合うコーデを提案する「UWear」をご検討ください。
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