こんにちはスタイリストのアイです。
前回までの記事で、シンプルなコーデやおしゃれに見える袖捲くりの方法を解説してきました。
コーデの作り方や着こなし方が分かってきたけど、靴やカバンはどう合わせればいいの?と疑問を持たれた方も多いと思います。
普段着やカジュアルなシーンでは、きれいめなコーデにカジュアルな小物を使って「外す」のがおすすめです!
きれいめなコーデはそのままに、小物でカジュアルに着崩すと親しみやすい印象になって、女性ウケも良いというメリットもあるんです!
さて、今回の記事では、小物の合わせ方が分からないという方に向けて、カジュアルな小物使いで「外す」コーデの作り方をご紹介します。
■ コーデを小物で「外す」メリット
■ おすすめのカジュアルな小物
■ 小物で着崩すおすすめのコーデ
■ まとめ:小物使いは適度な外し方を意識する
小物は靴、帽子、バッグなどがあって、今の季節でいうとマフラーも小物として加わってきますよね。
そんな小物で外すの「外す」というのは、コーデのテイストとあえて違うアイテムを合わせることをいいます。
今回テーマの、きれいめなコーデにカジュアルな小物を合わせて「外す」というのは、
カジュアルな小物を合わせることで、きれいめなコーデを着崩しています。
着崩すことできれいめなコーデの堅苦しさや重たさといったマイナス部分を和らげて、コーデに軽やかさが出るので、きれいめなコーデの上品さはそのまま担保しながらも、シーンに合うようにフォーマルさを微調整することができます。
30代40代と渋さの出てくる年齢だからこそ、自分よがりではなく、シーンに合った装いができます!というアピールをするほうが、女性としては素敵だなと感じやすいです。
またメインであるコーデのアイテムを使って着崩すのではなく、サブである小物を使って着崩すことで、小物の「カジュアル」がコーデの「きれいめ」に影響を与えすぎることがないので、コーデがカジュアルに寄りすぎて子供っぽくなってしまうことがなく「失敗しにくい」というメリットがあります。
左画像引用:BEAUTY&YOUTH by ZOZO
右画像引用:BEAUTY&YOUTH by ZOZO
一概にきれいめなコーデといっても、ひとつのコーデというわけではなく、シャツやジャケット、ニットなどさまざまなアイテムを組み合わせたきれいめなコーデが存在します。
そんなきれいめなコーデはシーンによって見え方が違いますよね。
たとえば、オープンテラスがある開放的なカフェでランチデートをするときに、左写真のようなシャツとスラックスにローファーの組み合わせは、少しフォーマルさが先行してしまって堅苦しく見えて相手を緊張させてしまうことがあります。
そういったときのきれいめなコーデには、右の画像のように靴をスニーカーに変えると、ぐっとリラックスした感じが出て、親しみやすい印象に変わりましたよね。
あえて合わせた感じもあって、女性からすると「細部にも気配りができる人なんだ」と感じられて好印象に思ってもらえます。
ちなみにこのあえてな感じは、コーデがシンプルでないと映えにくいんです。なのでカジュアルな小物の「外し」は、色や柄、デザインの装飾を極力なくしたシンプルなきれいめコーデと合わせるのがおすすめです!
小物で外したコーデは一見難しそうだなと感じますが、じつは簡単で難しいことは何もしていないんです。
シンプルできれいめなコーデに「カジュアルな小物」を加える!
たったこれだけのことです。
ただ気をつけるポイントとしては「外しすぎない」ということです。
たとえば、ジャケパンコーデに、今から走るんですか?みたいな本格的なランニングシューズを合わせたり、今から山登りですか?みたいなリュックサックを合わせたりすると、さすがにきれいめなコーデのイメージから外れすぎていて「あえて?」というよりは「間違えた?」と思われてしまいます。
きれいめなコーデを小物で外すときには、「これを合わせるだけでOK!な小物」があります。洋服にあまり時間をかけたくないという人は、今から紹介する小物を取り入れるのがおすすめです。
きれいめなシーンに合うように微調整する小物として、ぜひ取り入れてみてください!
まずは靴をキャンバススニーカーにしてみましょう。
亜麻糸や綿糸などを平織りにした、風合いのあるキャンバス生地で作られたシンプルなスニーカーなので、装飾の少なさがきれいめなコーデとマッチして、簡単にカジュアルさをプラスすることができます。
CONVERSEの「ALL STAR」に代表されるように、長年カジュアルスタイルの定番として定着しているので、ファッションが苦手な方も取り入れやすいスニーカーです。
シンプルに合わせる場合はコンバースや無印良品のスニーカーが良いでしょう。よりカジュアルさを取り入れるには、ステッチの存在感がアクセントになっているVANSの「AUTHENTIC」がおすすめです!
キャンバススニーカーは幅広くカラーバリエーションがあるので、色選びがしやすいのも魅力です。コーデが黒や白などベーシックカラーでまとめたなら、あえてブルーやオレンジなどビビットな色のキャンバススニーカーを差し色として合わせてみましょう。あえて目立つ色を足元だけに取り入れる「外し」の効果が出て、アクセントのあるスタイリングに仕上げることができます。
他のスニーカーでは、ダッドスニーカーもおすすめです。
ダッドスニーカーとは読んで字の如く、お父さんが履くような靴底が厚く、幅の広いボリュームのある、80年代に流行ったようなスニーカーのことです。そう聞くとダサいのでは?と思ってしまいますが、現行のモデルにはない存在感が「ダサかっこいい」と若者の間でブームとなり、各メーカーからこぞって復刻モデルが出るなどトレンドのアイテムとなりました。
現在では一時のブームは落ち着き、新しいモデルのダッドスニーカーも販売され、幅広い年齢層で履かれるようになりました。古臭さは無くなり、カジュアルの定番スニーカーとなっています。
シンプルなコーデもダッドスニーカーを合わせるだけで、カジュアルに見えるので簡単に着崩すことができます。「外しすぎ」を防ぐためにできるだけシンプルなスニーカーを選ぶようにしましょう。装飾の多さが特徴のスニーカーなので、カラーは1色か2色のデザインのものにするとコーデと合わせやすく、あえて少しゴツいスニーカーを履いているというおしゃれなスタイリングになります。
カバンでカジュアルさを取り入れるときにおすすめなのがサコッシュバッグです。元々はスポーツやアウトドアシーンで使われていた簡易的なショルダーバッグで、最近では普段使いできるカジュアルな定番アイテムとして浸透しています。
男性は「スマホや財布さえ収納できれば充分」という方も多いでしょう。ですが、ポケットに全て詰め込んでしまうと膨らんでシルエットが崩れてしまったり、バッグを持っていないと手ぶらで軽装すぎる印象になってしまいます。
サコッシュは小さめのカバンなので、荷物の少ない男性にぴったりです。
さらに、前に掛けスタイルのサコッシュは、他のバッグよりコーデの中で存在感があるので掛けるだけでカジュアルに見える特徴があります。
きれいめなコーデに合わせるときには革素材のサコッシュを選んでみてください。革素材はきれいめなスタイルと馴染みやすく、肩がけのアクティブな雰囲気だけ出るので、ちょうど良い「外し」を取り入れることができます。
冬の時期だとマフラーもカジュアルさを出せる小物のひとつです。
マフラーは顔に近い位置に巻くので目線を集めやすく、素材や色で簡単にアクセントのあるコーデに仕上げることができます。
目立ってしまう分、暗い色のシンプルなマフラーを使いがちですが、思い切って少し個性のあるものでカジュアルさを取り入れてみましょう。網目の大きくざっくりと編まれたマフラーは、表面に凹凸があることでカジュアルな印象になります。他にもチェック柄にすると首元にアクセントを取り入れることができます。
シンプルなコーデにカジュアルなマフラーを合わせると、バランスの取れたスタイリングに仕上がるのでおすすめです。
最後に帽子で「外し」のスタイリングをするのにおすすめなのが、キャップです。
スポーティーなアイテムなのでカジュアルな要素を簡単にコーデに取り入れられます。
子供っぽくならないように無地の物を選びましょう。秋冬にはウール素材にすると表面にツヤ感があるので上品な大人のカジュアルスタイルになります。
カジュアルなコーデに合わせてしまうとよりカジュアルさを強調してしまうので、コートやジャケットスタイルの外しアイテムとして取り入れるのがおすすめです!
シャツとスラックスを無地でまとめたシンプルなコーデに、ダッドスニーカーを合わせてカジュアルさをプラスしたバランスのとれたコーデです。幅が広めでボッテリとしたシルエットを特徴に持つダッドスニーカーですが、カラーを無彩色にすることで主張を抑え、野暮ったさのない適度なカジュアルコーデに仕上げています。
動きやすいスニーカーなので、グランピングやピクニックなどのアクティブなシーンにもおすすめです。
ノーカラージャケットを使ったキレイめなセットアップコーデにカジュアルなサコッシュを合わせることで「外し」のバランスの良いきれいめカジュアルなコーデです。カジュアルアイテムのサコッシュですが、レザー素材を選ぶことでラフになりすぎず、ほどよいカジュアル感がプラスされます。
上下ともにホワイトとグレーでまとめているので、ブラックを合わせるとモノトーンの統一感のあるコーデになっています。
チェスターコートを使ったきれいめなコーデに、チェック柄のマフラーを合わせたアクセントのあるコーデです。アウター・トップス・ボトムスを全て無地のきれいめアイテムでまとめているので、大きめのチェック柄のマフラーがカジュアルなアクセントになって、バランスのとれたコーデになります。ニット素材のマフラーは見た目にも暖かさがあるのでイルミネーションデートなど屋外で過ごすのにもぴったりです。
ジャケットにシャツのきれいめなコーデにキャップを合わせて「外し」カジュアル感をプラスした、きれいめカジュアルなコーデです。インナーのシャツとキャップのカラーを合わせることで統一感も出しています。キャップをかぶるだけで普段のジャケットコーデと雰囲気が一味違ったカジュアルコーデになります。
キャップは無地のものを選ぶことで外しすぎず、きれいめなジャケットや革靴と合わせても違和感なく馴染みます。
きれいめなコーデを「外す」カジュアルな小物使いの方法を紹介しました。
注意点としては、あくまで小物で堅苦しく見えないように微調整をする程度なので、コーデの邪魔をしてしまうアイテムは選ばないようにしましょう。ぜひ普段のコーデにもバランスに気をつけて小物を取り入れてみてください!